博士後期課程
研究科の概要
本工学研究科は、博士前期課程における材料科学専攻と機械システム工学専攻および電子システム工学専攻を基礎として、博士後期課程では三者を融合した先端工学専攻を置いている。
環境問題の解決と21世紀の高度化した工業材料の進展に貢献する先端材料の開発、また、機械全体を一つのシステムとしてとらえ、その機能、効率のみならず、リサイクル、人間、環境までをも統合化し、あるいは電気?電子?情報の幅広い観点から、持続可能な社会に向けた機能的電子システムの創生につながる教育?研究を行う。
研究科の構成(先端工学専攻)
工学研究科において設置する博士後期課程は、現在の博士前期課程における教育研究の一層の深化を図ることとしている。このため、材料科学専攻(博士前期課程)と機械システム工学専攻(博士前期課程)および電子システム工学専攻(博士前期課程)を基礎として、三者を融合した博士後期課程の先端工学専攻を置く。
本博士後期課程では、地域産業界における高度研究開発拠点として、博士前期課程と密接な関係を保ちながら、公的試験研究機関および地域産業界との連携を促進する。
また、産?官?学の連携による研究者相互の知的融合や協同を通じて、高度な学問的見識や研究開発能力に加えて豊かな人間性をも兼ね備えた人材の養成を図る。
教育研究の特色
1.本専攻では、博士前期課程における材料科学?機械システム工学?電子システム工学の最先端の学術的研究を踏まえて、人間と環境に適した最先端材料や知的?高機能な機械の創出と応用、あるいは持続可能な社会に向けた機能的電子システムの創生のための独創的研究を推進し、それらの産業への応用を目指す。
2.本専攻では、教育研究において、より広い視野に立っての総合力をもたせるために、専攻を網羅した基礎的?先駆的な研究についての講義および演習科目を配する。そのため、必修科目として、先端工学特論、先端工学特別演習および先端工学特別研究を設ける。また、選択科目として、無機材料特論、有機材料特論、機械工学特論、機械システム工学特論、電子システム特論および電子情報特論を設ける。
3.博士前期課程での教育研究を基盤として、より高度で学術的な専門教育を行うとともに、それらの知識を実践的に掌握させる実験?実習を重視した教育研究を行う。
4.教育を充実するため、講義および特別演習においては、独創的かつ世界的な研究を行っている研究者、企業の第一線で活躍している技術者によるセミナーを随時開催し学生に聴講させる。
5.本学産学連携センターと連携した教育研究を推進し、地域産業界の科学技術研究の活性化を支援する。
6.よりグローバルな大学院教育と学術的研究を展開するために、外国人留学生の受け入れ、外国を含む他大学院との連携を進める。特に、科学技術の高度な進歩にも的確に対応でき、実際的な分野についての教育研究が実施できるように、工業技術総合センターなど県立の試験研究機関との連携を図る。